カメムシとの戦い、今年の防除記録

技術解説
今の畑の様子

こんにちは、ケンちゃんです。前回の記事で「別記事で詳しく書きます」とお伝えしていた、カメムシ対策についてまとめます。

枝豆にとってカメムシは天敵とも言える存在です。莢に口を刺して中の豆の汁を吸ってしまうので、吸われた部分は変色したり、莢自体がしなびれて実入りが悪くなったりします。せっかく育てた枝豆の品質に直結するので、見つけたら早めの対応が欠かせません。

山梨県の病害虫防除所の情報によると、県内で大豆に被害を出すカメムシは主に4種類いるそうです。マルカメムシは茎や葉から汁を吸うタイプで、莢がつく数自体を減らしてしまいます。一方、ホソヘリカメムシ、アオクサカメムシ、ブチヒゲカメムシの3種は莢を直接吸汁するタイプで、実が扁平になったり吸汁痕(変色)が残ったりします。改めて写真で見比べてみたところ、この4種類全部、実際にうちの畑で見かけたことがある虫でした。1種類だけでなく、複数のタイプが同時に発生していたことになります。

地域のあけぼの大豆栽培暦では、カメムシ防除を始める目安は「開花が終わる8月20日頃から」とされています。ところが今年、最初の防除(スミチオン乳剤)を行ったのは7月29日。目安より3週間ほど早いタイミングでの対応になりました。それだけ今年はカメムシの活動が早まっていたということだと思います。

その後も、登録された農薬を使い分けながら、8月末から9月上旬にかけて複数回防除を行いました。同じ薬剤ばかり使い続けると、その薬が効きにくい個体が出てきてしまう(抵抗性がつく)ことがあるので、成分の異なる薬剤を交互に使うのが基本的な考え方です。使用する薬剤は国に登録されたものに限られていて、希釈倍率・使用回数・収穫前に使ってよい期間(収穫前日数)などが細かく決められています。今回の防除も、そのルールと地域の栽培暦を参考にしながら、記録をつけて進めました。

防除で使っている10Lタイプの噴霧器。背負って畑を回ります

防除に使っているのは10Lタイプの手動式噴霧器です。これくらいの大きさが、一人で背負って作業できるギリギリのラインだと思っています。もっと小さいタンクだと、水と薬剤を混ぜる作業や注水の回数が増えて、かえって手間がかかってしまいます。逆にもっと大きいタイプは価格が上がる上に、一人で背負うにはかなり重くなるので扱いにくくなります。うちくらいの畑の広さだと、10Lの手動式が一番バランスがいいと感じています。

ちなみに、家庭菜園くらいの規模であれば、3Lなど小型のタイプの方がかえって取り回しがよく、手間が省けると思います。畑の広さに合わせて容量を選ぶのがポイントかもしれません。

作業自体はなかなか体力を使います。薬剤散布のときはカッパを着て行うので、特に今年みたいに暑さが厳しい日は熱中症との戦いでもありました。こまめな休憩と水分補給をしながらの作業でしたが、おかげで大きな被害もなく、莢はここまで順調に育ってくれています。

次は、同じ時期に発生したハスモンヨトウという別の害虫についてもまとめる予定です。カメムシとはまた違う被害の出方をする虫なので、そちらも近いうちにお届けしますね。

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